楽譜から、音符同士の距離を読み取る。
楽譜には色々な情報が詰まっているのですが
それを見て「そうだったのか!!」と発見できるのは
真剣に音楽と向き合ってきた時のご褒美のような物です。
それを1度でも体験してしまうと… もう後には戻れませんよ〜…(●^□^●)
そんなわけで、今回は楽譜講座「距離」のお話です。
音符とピアノの鍵盤を思い浮かべましょう。
わかりやすいように、楽譜の最初の音を赤い音符とし、5線を省略しています。
ピアノの鍵盤では赤色の鍵盤を弾くとします。
距離が短い音符と、距離が長い音符を比べてみましょう。
赤い音符の次に、青い音符が出てきました。
2つの楽譜AとBを比べてみましょう。
まずAの楽譜です。
次にBの楽譜です。
楽譜AとBの違いを見てみましょう。
A、B両方とも、青い音符は赤い音符に比べて、高い音です。
赤い鍵盤より右側の鍵盤を弾きます。
ピアノの鍵盤で見比べましょう。 まずAの楽譜です。
鍵盤で弾くところに色をつけるとこのようになります。
次にBの楽譜です。
鍵盤で弾くところに色をつけるとこのようになります。
AとBの違いがわかるでしょうか?
距離感を掴むために、矢印を追加しました。
Aの方が矢印が短く、Bの方は長いですね。
音符の位置でおおよその距離を予測する。
青い音符が上の位置にあればあるほど、ピアノの鍵盤では右側の高い音をを弾く事になります。
ピアノの鍵盤で見ると、赤い鍵盤から青い鍵盤まで「距離が短い」のが、Aの楽譜。
「距離が長い」のがBの楽譜となります。
では、距離が短い長いがピアノ演奏にどんな影響をもたらすのでしょうか?
子どものピアノ演奏の場合は、音符どうしの距離が離れていると、ピアノを弾く時注意が必要です。
子どものピアノ演奏の場合は、音符どうしの距離が離れているほど、次の音を弾く時、素早い手の移動が必要になります。 =͟͟͞͞( ๑`・ω・´)
音符の移動距離が上下に動けば動くほど、アッチコッチ手を移動させなければなりません。
そして、距離感を掴むまでは、音を外しやすいので要注意です。 Σ(゚д゚lll)
例えば、バッハの「メヌエットト長調」は発表会で必ず演奏される名曲ですが、 左手の音が一音ずつ距離が離れている為に、両手で弾くと大変苦労します。
大人のピアノ演奏では、音符同士の距離が離れている方が、弾きやすい事もあります。
子どものピアノ演奏の場合は、音符の移動距離が長いとデメリットを感じる事が多いですが、大人はそうとも限りません。
男性の場合は、手が大きいので、ある程度、音符同士が離れている方が弾きやすいのです。
例えば次の楽譜のように、ほぼ同じ位置で細かく弾くのは至難の技だったりします。
逆に子どもの方が得意だったりします。
音が半音階で動いてます。
ピアノの鍵盤を白鍵→黒鍵→白鍵→黒鍵と弾きます。
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それでは「音符の距離のお話」はここまでです。
演奏の参考にして頂けると幸いです。
それでは、また。