ピアノの練習は脳や体がフル稼働なのです。
弾くイメージが強いピアノ。
でも、それはほんの一部。
演奏者の脳や体はフル稼働なのです!
ピアノを習い始める年齢は、4歳から7歳前後が一般的です。
その後、数年かけて楽譜を理解できるようになり、両手で弾けるように成長して行きます。
週に一度のレッスンだけでなく、お家での自主練習は欠かせないのがピアノなのですが、
その時の練習時間を自分から作れるかどうかが、その後のピアノ人生を左右すると言ってもよいかと思います。
ピアノの練習はやる事がいっぱいなのです!
ピアノが好きで毎日弾くのは当たり前という人なら問題ないのですが…(苦笑い)
よく、音符が読めるようになりたい、 楽譜が読めれば弾けると思っている人がいます。
中には、自分の子供がピアノを上手く弾けないのは音符が読めないからで、
今のピアノ教室を辞めて新しい教え方のうまい先生につけば弾けるようになるのではないかと、
「ピアノ・サウンド」の体験レッスンに申し込んでくる保護者の方もいらっしゃいます。
しかし、楽譜を読める事とピアノを弾く事はベツモノなのです。
まず楽譜を読む事は、目で見て理解する事です。
静と動で言えば「静」にあたります。
そしてピアノを弾く事は、体を使う運動と同じで「動」にあたります。
つまり、「静」と「動」の両方揃ってはじめてピアノが弾けるのです。
SAKURAKO performed at the piano recital. / MIKI Yoshihito (´・ω・)
ピアニストはアスリートなのです!
SAKURAKO- Piano lesson. / MIKI Yoshihito (´・ω・)
ピアノを弾く事をスポーツに例える人はあまりいませんが、しかしピアノを弾く行為は明らかにスポーツです。
昔ピアノを習っていた方が、もう一度ピアノを習い出すと「だんだん指が動くようになってきました。」と
嬉しそうに報告してくる事が多々あります。
それは、今まで指をあまり使わなかった運動不足の状態から、脱出しつつあるという事なのです。
ピアノに限らず突然運動をすると、次の日筋肉痛になりますよね。
指を動かし演奏する事も毎日の練習という運動が必要なのです。
もう少し「動」の部分について書かせて頂くと、これは有名な話ですが、
インターネットで「ピアノ 消費カロリー」と検索すると、ピアノを演奏すると、こんなにカロリー消費するのかと驚く数値が出てきます。
座っているように見えてじつは体を沢山動かしているのですね。
楽譜の音符は読めればよいだけではないのです!
今度は「静」の音符を読む事について少し書きます。
楽譜にドレミファソーと書いてある音符を声に出して読む時、どのようなイントネーションで読むでしょうか?
棒読みでドレミファソーでしょうか?
それともドレミファソーと上がり調子で読むでしょうか?
なぜこのような事を質問したかと言うと、音には高さがあるからです。
ドレミファソーとあればドが一番低く、ソが一番高いのです。
音符を読んだ時、頭の中で音の高さを鳴らす事が出来るでしょうか?
もし鳴らす事が出来るのなら、ドレミファソーと読んだ時、自然に上がり調子になるのです。
同じドでも高いドが出てきたなら、ピアノの鍵盤の右側に移動して弾くし
低いドが出たなら、左側に移動して弾きます。
楽譜に書いてある音符の位置によって、音の高さがわかるのです。
音符を読んだ時、瞬時に鍵盤のどこで弾かなければならないか判断が必要なのです。
始めに楽譜を読む行為を「静」と言いましたが、脳みそは忙しくフル回転で動いているのです。
見た目には「静」ですが、中身は「動」なのです。
そして、演奏する為には「静」と「動」は同時に働く必要があるのです。
「優雅な世界」と一言では言い切れないのです。
一般的にクラシックの世界はドレスやタキシードを着て演奏するので優雅な世界と思われがちですが
お客さんの前で演奏するまでには沢山の苦労があります。
舞台の上ではその苦労を見せないのが演奏者のマナーです。
しかし、ピアノストの演奏を聴けば、どれだけ練習し、どれだけ勉強したかお客さんには伝わります。
それがピアノのすごい所なのです。
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